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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

COVID-19 新型コロナウイルス177 新型コロナワクチンの未来を予測する?

インフルエンザワクチンの歴史は、新型コロナワクチンの未来を予測する?

1918年から1919年にかけて流行ったスペイン風邪のインパクトは大きく、当時は電子顕微鏡が無かったためウイルスは発見できなかったのです。

多くの患者より同定されたパイフェル氏菌がインフルエンザの原因と同定され、勘違いされたまま、インフルエンザ菌と呼ばれました。

これは医学生なら常識。

日本ではパイフェル氏菌に対するワクチンが開発され、1919年から1920年にかけて20万人以上に接種されました。

このワクチンは、発病を阻止する効果は低かったが、死亡率を下げる効果は大きかったと広報されています。

的を射ていなかったのは明らかです。

ウイルス感染後の細菌感染が抑制されたのではないかと広報されていますが、まあ一年もしてウイルスに対する耐性が国民に出来たんでしょう。

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実際にインフルエンザウイルスが同定されたのは、1933年のこと。

Smith W, Andrewes CH, Laidlaw PP: A virus obtained from influenza patients. Lancet ii, 66-68, 1933.

その後からインフルエンザウイルスに対するワクチンが開発されるようになりましたが、インフルエンザワクチン接種は、アメリカ合衆国において開発が進められ、実験的なワクチン接種は1930年代に始まり、1943年にはA型インフルエンザウイルスについて、1945年にはB型インフルエンザウイルスについて本格的に接種が開始されました。

日本では、1962年から小児への接種推奨がなされ、1977年に予防接種法で小中学生の接種が義務化されました。

しかし、接種後に高熱を出して後遺症が残ったと国を訴えられて国側が敗訴するケースも続出したため国が方針転換し、1987年に保護者の同意を得た希望者に接種する方式に変更され、 1994年には任意接種となりました。

現在では、ギランバレー症候群と、ナルコレプシーに関してはインフルエンザワクチンとの関連性を議論されています。

実際にインフルエンザワクチンを打った場合、効果期間は3−4ヶ月といわれており、RNAウイルスは変異も多いため、2021年に至るまで市中感染を完全に抑制できた年はありません。

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以上、インフルエンザウイルスの場合ですが、これを新型コロナに書き換え、年号を100年遅らせれば、どういった事態が今後おこるか予想できるような気がします。

基本的には体の免疫力を落とさないように、栄養と休息を取ること。

一度に大量のウイルス飛沫を肺から吸い込まないようにすること。

それでも遺伝子の問題で100分の一ぐらいの人は発症し、10000分の1ぐらいの人は、死を避けられない場合がありますが、これは運が悪かったと諦めるしかないということですかね。

物理化学だと知識としては飛躍的変化が出来ても、生物学の世界では人間の生命の長さが律速段階になりますので、遺伝子治療はそこまで早くは進まないと思っています。

数十年後に入れた遺伝子が暴走する可能性も否定できない。

人体実験始めて50年後に結果が出るようなものです。

ましてや後続の遺伝子の影響を考えたらそうしたリスクは回避できません。


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