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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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一家に10台のスタインウェイ

全米ビルボード・クラシックチャートにおいて10週連続第1位に輝いた5人兄妹のピアノ・アンサンブル「THE 5 BROWNS」が来日したので、診察終了後電車に飛び乗って聴きにいってきました。

ヒューストン出身のデザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディー、ライアンの5人兄妹は、全員がニューヨークの名門ジュリアード音楽院出身。その5人がスタインウェイのピアノを“5台並べて”繰り広げるアンサンブルは、なかなか見ることの出来ない光景でした。

演奏に使われているスタインウェイ(Steinway & Sons)は、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並んで、ピアノ製造会社の御三家の一つです。 ニューヨークとドイツのハンブルクに生産拠点を持つスタインウェイは、今でも多くの演奏家に愛される、いわば世界で最も有名なピアノであると言えますね。公式WEBがとてもセンスがいいので良かったら覗いてみてください。

公演中に観客からの5人への質問コーナーがありました。

「皆さんどのように練習されているのですか?」

という質問に対し

「5人それぞれが自分の部屋にスタインウェイを置いて独自に練習しています。また、地下のスタジオにはレコーディング用に5台のスタインウェイが並んでいます。」

と答えていました。ひとつの屋根の下に10台のスタインウェイですよ。プロですから当然のことかもしれませんが、これにはびっくりしました。

コンサートは、アメリカらしいウィットとショウマンシップ溢れる進行で、演奏終了後には5人揃って握手会に応じファンは非常に喜んでいました。演奏の方は、5台のスタインウェイで演奏された「パガニーニの主題による狂詩曲の第18番」、そしてストラビンスキーの「ファイアーバード(火の鳥)」など、今まで聴いたこともない新しい解釈も入っていて非常に興味深く、また素晴らしかったですよ。


レーシック(LASIK)治療

最近レーシック(LASIK)について患者さんから質問を受けることが増えました。僕は眼科医ではありませんが、レーザー専門医としてある程度の知識はありますので、そこから出来る範囲でお話しています。

レーシック治療に使用するエキシマレーザーは希ガスやハロゲンなどの混合ガスを用いた紫外線領域の波長を持つレーザーです。希ガスにはアルゴン、クリプトン、キセノンが、ハロゲンはフッ素や塩素が使用されます。代表的な発振波長はArF(193nm)、KrF(248nm)、XeCl(308nm)、XeF(353nm)、といったかんじになります。

エキシマレーザーは産業用に開発されていましたが、組織に熱変性を起こすことなく分子レベルで切削というか、分解して蒸散できるという特徴により、医療用に利用されるようになりました。このエキシマレーザーは皮膚科領域でも、白斑症や尋常性乾癬の治療に使用されています。

レーシック手術では数ミクロン単位の誤差も修正しなければならないので、現在のエキシマレーザーの技術は光学、工学的には、これらの治療法をクリアするぐらいに技術力が上がったと言うことになります。また、角膜の外膜(外側)は痛みを感じるのですが、レーシックはフラップ(蓋)を作って内層をレーザー照射しますので、ほとんど痛みのない施術が出来るのです。すばらしい進化ですね。

世界の眼科専門医の間では、レーシックはいまだ賛否両論あるようです。僕は専門家ではないので明言は避けますが、反対する先生方の意見を集約すると、術式は替われど30年先の角膜の状態は誰にも予想がつかないということのようです。実際に30年前にレーシックを施術した人がいないわけですから。

実は以前、レーシック手術を薦められたことがあります。本気で施術を考えたことがあるのですが、結局やめてしまいました。僕はメガネをかけることが多いのですが、裸眼視力は両目とも0.3ぐらい。屈折率で言うと-2.0Dぐらいなのです。理論的にはこの程度の軽度近視ですと、老視が入ったときにも近くに焦点があうので、本も裸眼で読めるのです。近くを取るか、遠くを取るか。生活習慣によっても変わりそうですね。


音痴と空間把握能力の関係

毎月VISAカードの会員誌を楽しみにしています。今日も読んでいて、東大薬学部の池谷裕二准教授のコラムで「音楽脳」について、素晴らしく面白い記事を見つけました。ネイチャー神経科学の2007年7月号の記事について書かれたコラムだったので、自分でも探して読んでみました。

以下池谷先生のコラムとネイチャーの記事を合わせて御紹介させていただきます。

音痴(Amusia)とは、メロディーや音程の認識が苦手な症状で、人口の4%が有するが、耳などの感覚器の機能不全が原因と、簡単に説明できるものではないのです。つまり、耳は正常に機能しているし、大脳皮質の聴覚野の活動に異常が見られるわけではありません。

これは音楽ではなく言葉に置き換えて考えるとわかりやすいそうで、たとえば日本語でも「明日いらっしゃるんですね」という文章を、「明日いらっしゃるんですね?」と同じ文章を疑問符で使った場合と疑問符がつかない場合では、この「ね」の文字の音程の差だけで、われわれはすべての文脈を認識するわけですが、音痴の人でも、この音程差は間違いなく認識して、意味を理解できる。ですから、耳の感覚器に異常があるわけではない、というわけです。

ニュージーランドのビルキー博士らの研究によると、音楽家と、いわゆる音痴な人を比較すると、空間把握能力に相関性があるというのです。空間把握能力は、立体図形を頭の中で回転させた図を思い浮かべるという、簡単な試験で確かめられます。モニターに出てきた図を立体的に回転させて、その図形が別のどの図形と一致するかという、IQテストでも行なう試験です。

一般的に女性より、男性の方が空間把握能力は高いと言われています。確かに地図を見たり、車を縦列駐車をするなんて、男性が得意ですよね。この論文では、その事実を裏付けるように、ビルキー博士は実は女性の方が音痴が多いと考察しています。

音程はピッチで表わしますし、音程を表わす楽譜は等高線のようにも見えます。実は僕も絶対音感を持っているのですが、自分も設計図から出来上がりを予想するような、空間把握能力は決して低くはないのでは? と思っていました。

脳の同じ場所で空間把握能力と音程把握能力が機能している可能性があるなんて、不思議ですよね。

逆に、建築家の方は、音痴があまりいないのでしょうか? 今度建築士の友達に聞いてみようと思いました(笑)。

David K Bilkey博士のアブストラクトの原文を引用しますので、ご興味のある方はお読みください。また、VISAカードの会員の方、池谷先生のコラムもぜひ読んでみてください。僕は池谷先生の著作にも興味がわき、取り寄せようかこれから検索します。

Amusia (commonly referred to as tone-deafness) is a difficulty in discriminating pitch changes in melodies that affects around 4% of the human population. Amusia cannot be explained as a simple sensory impairment. Here we show that amusia is strongly related to a deficit in spatial processing in adults. Compared to two matched control groups (musicians and non-musicians), participants in the amusic group were significantly impaired on a visually presented mental rotation task. Amusic subjects were also less prone to interference in a spatial stimulus-response incompatibility task and performed significantly faster than controls in an interference task in which they were required to make simple pitch discriminations while concurrently performing a mental rotation task. This indicates that the processing of pitch in music normally depends on the cognitive mechanisms that are used to process spatial representations in other modalities.


Mr.Stephen Fanning

昨晩、カルフォルニア Thermage(サーメージ・現ソルタメディカル)社の新社長が初来日し会食をされるということで、僕もお声をかけて頂きました。毎回ありがたいですね。

今回Thermageを引き継いだ新社長のStephen Fanning(ステファン=ファニング)氏は眼科領域のメーカーからの転身だそうで、Thermage社のCEOとしては初来日なのだそうです。

Thermage

一番左の人物です。

Thermage社はサーマクールの製造販売元として、メスのいらないフェイスリフト・・・つまり手術をしないで顔のリフトアップをする技術をいち早くアメリカFDA(厚生労働省に相当する)による認可を取り付け、この分野における「ゴールドスタンダード」を作った会社です。

アメリカのレーザー学会(ASLMS)で、最初にサーマクールがブースを出した時は、とても小さな場所でした。翌年、その翌年と機械の名前が売れるたびにブースは大きくなってゆき、今ではどの学会に参加しても、必ず社員の誰かに会うような大企業に成長しています。

この企業はもともと海兵隊出身という異色の経歴を持った、キースというカリスマ社長がリフトアップの機械を開発するためにベンチャーとして立ち上げた企業でした。

2001年の11月に研究者とともに作られたプロトタイプはこんな写真のような機械だったんですよ。

thermacool_img02

本邦初公開かもしれません。

キースは鉄の意志と実行力を持った非常に優秀な人物でしたが、約2年前にThermage社の株を売って引退。

つい先日NYのコントロバーシーでこのキースに再会しましたが、今度は脂肪減量に関する新しい技術の会社を設立したそうで、その研究成果を僕にも見せてくれました。この会社でまた画期的な躍進を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

僕も日本で最も早い時期に当時まだ数人だったサーマクール認定医資格を取得し、以来何台もの機械を使用してきました。Thermage社は毎年新しい照射チップを開発し、研究や学会発表に余念がない、起業の時からの精神を引き継いでいます。

昨日はアメリカと日本の教育や医療の話、テニスの話などで盛り上がりましたよ。


サーマクール新社長来日

昨晩、カルフォルニア Thermage(サーメージ・現ソルタメディカル)社の新社長が初来日し会食をされるということで、僕もお声をかけて頂きました。毎回ありがたいですね。

今回Thermageを引き継いだ新社長のStephen Fanning(ステファン=ファニング)氏は眼科領域のメーカーからの転身だそうで、Thermage社のCEOとしては初来日なのだそうです。

一番左の人物です。

Thermage社はサーマクールの製造販売元として、メスのいらないフェイスリフト・・・つまり手術をしないで顔のリフトアップをする技術をいち早くアメリカFDA(厚生労働省に相当する)による認可を取り付け、この分野における「ゴールドスタンダード」を作った会社です。

アメリカのレーザー学会(ASLMS)で、最初にサーマクールがブースを出した時は、とても小さな場所でした。翌年、その翌年と機械の名前が売れるたびにブースは大きくなってゆき、今ではどの学会に参加しても、必ず社員の誰かに会うような大企業に成長しています。

この企業はもともと海兵隊出身という異色の経歴を持った、キースというカリスマ社長がリフトアップの機械を開発するためにベンチャーとして立ち上げた企業でした。

2001年の11月に研究者とともに作られたプロトタイプはこんな写真のような機械だったんですよ。本邦初公開かもしれません。

キースは鉄の意志と実行力を持った非常に優秀な人物でしたが、約2年前にTermage社の株を売って引退。

つい先日NYのコントロバーシーでこのキースに再会しましたが、今度は脂肪減量に関する新しい技術の会社を設立したそうで、その研究成果を僕にも見せてくれました。この会社でまた画期的な躍進を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

僕も日本で最も早い時期に当時まだ数人だったサーマクール認定医を取得し、以来何台もの機械を使用してきました。Termage社は毎年新しい照射チップを開発し、研究や学会発表に余念がない、起業の時からの精神を引き継いでいます。

昨日はアメリカと日本の教育や医療の話、テニスの話などで盛り上がりましたよ。


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