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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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今日の日本経済新聞に

今日クリニックに来てみると、今日の日経見たよ。というメールが幾つか。

はて。なんだったっけ?

ふと思い立って日経を見てみると、確かに僕の写真があります。

実は、今週の土曜日に、クリニックFでも利用させていただいている活性酸素を除去する機能水を作る「電解還元水」整水器の機器メーカー「株式会社日本トリム社」主催の講演を頼まれているのです。

でも、講演場所は大阪。関西版に載っていたと情報をもらっていたのですが、今日は全国版にも載せていただいていたのですね。

僕が今回頂いたお題は「アンチエイジングと水」です。

抗加齢すなわち「アンチエイジング」には、「酸素」や「活性酸素・フリーラジカル」が深く関わっています。

地球が生まれて46億年。

誕生したばかりの地球には、酸素がほとんどありませんでした。

40億年前に地球上に初めて誕生した生物は、酸素なしで生活できる「嫌気性の生物」だったと予測されています。

その後、大気中にあるCO2と出現したラン藻類による光合成で、大気中の酸素の濃度が上昇してくると、酸素を利用する生物が増えてきます。

地球上に生まれた生物は、「酸素」との関わりで進化を続けてきたと言えるのです。

酸素には「メリット」と「デメリット」があります。

メリットといえば、エネルギー効率の良さです。

細胞内のミトコンドリア(電子伝達系)を中心とした、有酸素でのエネルギー代謝は、酸素の無い状態でのエネルギー代謝に比べて、19倍も効率が良いのです。

しかしながら一方で、

生物は、酸素という非常に反応性の高い「物質の酸化=さび(または燃焼)」という攻撃から、いかに身を守るか?

というデメリットに対しても答えを出さなければならなくなりました。

そう。酸素は体に毒なのです。

19世紀のフランスの科学者、ポールベールがイヌによる実験を繰り返し、酸素を体内に過剰に吸い込むと、強直性のけいれん発作を引き起こす「急性酸素中毒症」という病態を報告しています。これをポールベール効果といいます。

ちなみに、酸素濃度を50%にして飼育した実験ラットは、寿命が3分の1になります。

そして1気圧のもと、100%酸素濃度を吸引すると、肌や肺がダメージを受けて、胸痛やせきなどの症状に続いて、肺水種や無気肺などが起こります。

呼吸によって取り入れた酸素の一部は活性酸素になりますが、活性酸素が過剰に体内にあると、結果的にDNAを傷つけるために、老化やガンの原因になります。

つまり、アンチエイジングとは、体内の活性酸素の除去効率に深くかかわっているのです。

大学病院に勤めていた時に、元気なお年寄りは実年齢よりも若く見えるなあと思っていたのですが、今考えるとペルオキシダーゼやSODといった活性酸素除去酵素が、人よりも生まれつき維持されるという、良い遺伝子をもっていたのでしょうね。

この「電解還元水」は活性酸素除去酵素のような働きをすることがポイントです。

「電解還元水」整水器を専門に作るメーカーとしては、日本トリムは唯一の東証一部上場企業ですし、医学的な研究データやパテント(特許)取得に対して地道に努力を続けている会社です。

ちなみにクリニックFで使用している水もすべて日本トリムの整水器から作られています。

土曜日の講演では、僕の専門のレーザー皮膚治療の最新の知見に加えて、活性酸素・フリーラジカルをいかに効率よく除去し、美と若々しさを維持するにはどうしたら良いのか?

といったお話しさせていただきたいと思っています。


ワイキキビーチにて

さて、国際学会周遊記のハワイ編を始めますね。

今回はデルタ航空を使いました。

オアフ島にやってきたのはもう20年近く前になるでしょうか。

カメハメハ大王像と宮殿も通りました。

この街の日本人観光客の多さや、夜になると現れる実弾射撃の呼び込みの人たち、そして大道芸人も沢山いて、昔と変わらない景色にちょっと驚きました。

久しぶりに見た(泊まってません 笑)ロイヤルハワイアン

ウェスティンのモアナサーフライダー

前に来た時には、次はここに泊まろうと念じていたのを思い出しました。

結局、僕はビジネスでいつも利用するHYATTに宿泊。

ワイキキビーチに似合わない、スーツ姿でレンタカーに乗り込みます。


米国レーザー専門医の更新シール

そういえば昨日クリニックFに届いた海外の郵便物の中に、米国レーザー医学会(ASLMS)2010年版の専門医証のシールがありました。

日本の専門医は5年間で更新しますが、米国の専門医資格は毎年更新です。毎年この季節になると、上の様な年が書かれたシールが送られて、学会医証に貼るのです。

僕も2006年にMEMBER(認定医)からFELLOW(専門医)に格上げされて登録されていますので、2010年で米国レーザー医学会のFELLOW更新は5年目となります。

米国で働いた経験のあるドクターや、アメリカで生活された方はもちろんご存知だと思いますが、米国の医学会の専門医は、常に最新知識の勉強と、それを証明する人脈が必要となります。

帰国後も資格を維持するのは非常に難しいのです。

大学病院に務める先生方で維持されている方もいらっしゃいますが、日本の開業医で帰国後何年も維持している医師はほとんどいないないはずです。

僕は、クリニックFにいらっしゃる患者さんには、常に世界で最先端のレーザー治療を保証したいと思ってクリニックを運営しています。

10年ほど前は、レーザー機器は、単にシミなどの色素に対して照射し、かさぶたをつくり、色彩的老化を治療するという施術に過ぎませんでした。

この分野は、現在の日本の保険診療でも治療が可能です。

しかし、実際に施術前後の写真を見比べてみると分かるのですが、顔のシミを一つ取ったとしても、その前後で他人が受ける印象は、実はあまり変わらないのです。

逆に、肌の「ハリ」や「つや」が変わってくると、その人の印象が明らかに変わるぐらい、若々しく綺麗になります。

僕は、クリニックFに来てくださった患者さんには、「シミ」も含めて、「たるみ」や「ハリ」や「つや」を変えて「肌質を入れ替える」治療をまずはお奨めしています。

これらの治療は、肌の若々しさのファクターのそれぞれの平均点を上げる治療、すなわち「肌の基礎工事」のレーザー治療と説明しているものです。

「肌に対する基礎工事の治療」を終えた後に、「肝斑」や「ニキビ痕」などの個別の治療を行っているのです。

アメリカではこの10年に、たるみをとり、シワをとり、レーザー照射により肌の細胞の一部を強制的に取り替えて、毛穴やニキビ痕を改善し、さらに肌を若々しいものに入れ替える。

といった機器が開発されました。

そして、この10年に開発された機器のうち、日本の保険診療範囲内で施術が可能なものはほとんどありません。

ここ10年。僕は米国、欧州の主要な国際学会にはスケジュールの許す限り全て参加するようにして情報を得てきました。

最新医学にアプローチするためには、国際学会に定期的に出席するというアカデミックなアプローチしかないからです。

最近は実際に米国企業でレーザーを開発している工学博士達に

「実際今どんなレーザーを開発しているの?」

みたいな質問も出来るようになりました。

最新医療は、情報と人脈が勝負ですよね。

中には、

「この情報はインサーダー取引になるから、この話を聞いたからって、うちの会社の株を買わないでくれよ(笑)」

みたいに前置きして情報を漏らしてくれる人もいます(笑)。

僕は海外の会社の数社と商品開発の契約を結び、臨床医師として実際にもレーザー機器の開発に関わっていますが、このあたりの「からくり」は、クリニックFの患者さんには初診の時に良くお話ししていますので、ご存知ですよね。

閑話休題

今年送られてきた専門医のシールですが、どこに貼りましょう。昨年からスペースが無いのです。

今度アメリカのクリニックに行ったら見てみよう。


オアフ島から

すっかり御無沙汰してしまいました。

実は今週ハワイ・オアフ島に行っていたのです。

今日お昼に帰国。さきほどクリニックに到着しました。

今回は半分仕事、半分プライベート。ハワイは本当に久しぶりです。

仕事では、サイトン社のレーザーを使用するDr.Nancy Chenのクリニックを訪問して、ディスカッションを行いました。本当は違うクリニックの訪問予定もあったのですが、お互い予定が上手く合わず、こちらは断念することになりました。

Dr.チェンとは、サイトン社のフラクショナルレーザーについて、良いディスカッションができました。首のたるみやしわ、“アイバック”といわれる目の下の脂肪のふくらみなどの治療にも使用されていましたね。

これについては来週ブログにアップしますね。

そして、プライベートでは、ハワイ州の運転免許を取得してきました。

学科と実地の試験を受けると実質二日でアメリカの運転免許が取れるのです。

なんでハワイの免許が必要なの??

・・・と言われるのですが、ハワイの運転免許があると、ハワイのホテルやゴルフ場、さまざまな観光のアトラクションがハワイの人の価格(約半額)で楽しめるという特典があるのです。

というのは建前で(笑)、今までも

○国内A級ライセンス

○大型二輪の免許

○一級船舶免許

そして

○自家用操縦士(飛行機)免許

・・・などを取得してきた自称「免許マニア」としては、乗り物の免許で取れるものはできれば全部欲しくなってしまうんですよね(笑)

英語の交通教則の試験には緊張しましたが、無事にハワイ州の運転免許を取得してきましたよ。

今回は、

「ハワイに行く」

とは、仕事もあるとはいえ、ちょっと患者さんにも言いづらく(笑)

「あれ? 先生来週お休みって・・・どこに行かれるんですか?」

と、何度も聞かれたのですが

その度

「・・・いえ、あの・・・アメリカです・・・(声小さく)」

と答えていました。すみません、アメリカはアメリカですが、オアフ島でした(笑)。

次の国際学会参加は8月の中旬に、サンディエゴで開催される、ハーバード・コントロバーシーです。お盆前後にアメリカに行く予定ですが、それまではおりますので、また今日からどうぞよろしくお願い致します。


第一回トータルアンチエイジングセミナーin名古屋 招待講演

昨日は、名古屋駅前のミッドランドスクエアにて開催されたトータルアンチエイジングセミナーin名古屋の招待講演をさせて頂きました。

このトータルアンチエイジングセミナーは株式会社JMECが毎年東京で主催するセミナーなのですが名古屋で開催されるのは今回が初めて。名古屋城が見える会場でした。

それにしても灼熱の中。名古屋駅。すごい人でしたよ。

今回のセミナーは、有料の参加費がかかったにもかかわらず、ひと月以上前に参加定員の100名を超えた申し込みがあり、当日参加も含めて140名の医師が集まると言った、中京地区最大規模のアンチエイジングセミナーとなりました。

レーザー治療の注目度の高さが伺えます。

僕は前日の夜にマリオットホテルで開催された講演者の先生方との懇親会に合流し、夜中の1時まで様々な話題で盛り上がった後、たっぷり朝寝坊をしてこのセミナーの講演に望むことができました(笑)。地方で講演があると、こういった楽しみがありますね。

今回講演者となったのは、

宮田形成外科・皮ふクリニック院長の宮田成章先生

湘南鎌倉病院、形成外科・美容外科部長の山下理絵先生

駒沢大学大学院経営学研究科の山田勝先生

藤田保健衛生大学の秋田浩孝准教授

神田美容外科形成外科医院の征矢野進一先生

さらに座長は藤田保健衛生大学の松永佳世子教授

といった、国内でも知名度の高い、第一線で活動していらっしゃる、いつも僕がお世話になっている先生ばかり。皆さん気さくな先生ばかりなのですが、講演はさすがに緊張しました(笑)。

僕が頂いたお題は、「患者様満足度の高いフラクショナルレーザーリサーフェシングについて」

2004年にハーバード大学ロックスアンダソンのグループがダラスの米国レーザー医学会ASLMSで発表したフラクショナルレーザーリサーフェシングの理論は、肌質を断片的に「入れ替える」という、まさにコペルニクス的展開、コロンブスの卵の様な施術理論でした。

2010年現在まで、この治療法を追従する治療法は沢山開発されましたが、フラクショナルレーザーという画期的な治療法を超える理論は未だ開発されていません。

毛穴拡大、ニキビ痕、加齢した肌を「入れ替える」施術には、この治療方法を究めるしかないのです。

レーザー機器が臨床利用されるようになってから約40年経ちました、フラクショナルレーザーリサーフェシングが登場するまでは、レーザー治療のパラメーターは「メラニン」と「ヘモグロビン」により反応する、1064nm以下の吸収波長を主に使用して治療してきました。

KTP Dye ルビー アレキサンドライト ダイオード Nd:YAGなど、波長名としても慣れ親しんできたものが多いです。

さらに変化させることが出来るパラメーターは

波長 エネルギー 照射時間 レーザー照射径

の四つで、より効果(破壊力)を上げたければ、エネルギーを上げる。という単純な理論が成り立ちました。

しかし、肌を入れ替える「フラクショナルレーザー」は水に対する吸収波長特性を持った、より波長の長いレーザーで治療しますので、まずそれぞれの波長の特徴を覚えなければなりません。

エルビウムグラス、ツリウム、YSGGなどがその新しい波長です。それぞれの波長がどのような反応を起こすか、実際に機器を利用して経験しなければ学べませんね。

さらに、フラクショナル機能を付加したことによって、新たなパラメーターが現れました。

これが、「治療(照射)密度」というパラメーターです。

このグラフはエネルギーを表層の入れ替え比率の対比ですが、治療密度が違うと安全治療効果域が異なってきますので、このパラメータをそれぞれの患者さんによって調節しなければなりません。さらにこの値に注目すると、反応性色素沈着症(PIH)などの副作用を格段に抑えることが出来ます。

この治療の難しさが、また効果の違いを出せるということで、治療の面白いところなのです。

またフラクショナルレーザー機器は、単純にエネルギーを上げれば治療効果が高くなるわけではなく、「トリートメントレベル」というリサーフェシングレーザー特有の新しい概念を理解していなければなりません。

このあたり、自分の診療を通じて得た「治療のコツ」を私見を交えて講演させていただいたつもりです。

講演の最後に座長の松永先生に、「実際にどの様に肌が入れ替わっているのか?」という趣旨の御質問を頂いたのですが、これは実際の肌の中に発現している蛋白を拾わなければなりませんが、次の研究テーマとしてはとても興味深く、とても良いヒントを頂きました。

大きな会で発表の機会を頂くと、その時点での自分で治療方針や思考をまとめるようになりますので、とても勉強になります。こういった機会を頂いて、関係者の方々に深く感謝いたします。

灼熱の名古屋からの新幹線で飲んだビールと小魚の燻製がおいしかったですよ。


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