綺麗な肌とは具体的にどういった肌を指すのでしょう?
僕は現在クリニックFで、この「綺麗な肌」を追求するために、レーザー機器をはじめとしたEnergy based Medical Deviceを治療に使っていると言えます。

日本人は、色彩的にも、立体的に見ても、均一で白い陶器のような肌を「綺麗な肌」と形容される方が多いようです。海外でこの価値観はすこしまた変わってきます。
クリニックFにお越しくださる患者さんは、当たり前ですが圧倒的に日本人の方が多くなりますので、僕は治療のキーワードをこの日本的美意識に基づき「均一性」と設定し、このブログでも何度か書いていますが、
➀Whitening Brightening (透明感の高さ)
②Tightening (ハリと弾力性の高さ)
③Resurfacing (表面を平らにすること)
④Lifting (肌のゆるみを戻すこと)
この四点を中心に、それぞれ最も適性のある機器を導入して治療を進めています。
20代までは
➀Whitening Brightening (透明感の高さ) の治療
を
30代には
➀Whitening Brightening (透明感の高さ) に加えて
②Tightening (ハリと弾力性の高さ)の治療
を
40代には
➀Whitening Brightening (透明感の高さ)
②Tightening (ハリと弾力性の高さ)
に加えて
③Resurfacing (表面を平らにすること)の治療
を
50代~には
➀Whitening Brightening (透明感の高さ)
②Tightening (ハリと弾力性の高さ)
③Resurfacing (表面を平らにすること)
に加えて
④Lifting (肌のゆるみを戻すこと)の治療
を
行うのがよいと考え、治療のプランを組み立てています。
こうしたキーワードにレーザー/光治療器はよく応えてくれますので、これらはクリニックFを含めたレーザークリニックの得意分野である、と言えます。
レーザー治療の補佐として利用できるものに、クリニックFでは必ずしも取り扱いがあるわけではありませんが、
➀ケミカルピーリング
②ボツリヌストキシン (ボトックス)
③フィラー (ヒアルロン酸 ハイドロキシアパタイト PRP)
④脂肪溶解注射
・・・といったものが挙げられるかと思います。
これらは女性受けが非常によく、最近お問い合わせも良くいただきます。ある意味美容医療の業界ではまたブームの兆しがあるようです。
ケミカルピーリングは、下は10代のニキビから、上は50代半ばまで著効する例もあります。
ただし、水溶性の酸、脂溶性の酸、どちらにもいくつか種類があり、それら酸の種類の見極めや使用の仕方は非常に重要となりますし、単一の酸ではなく、同じ人の皮膚でも部位によって異なる酸を使い分けるほうが良い場合も多々あります。
ケミカルピーリングはすべての肌タイプに合うとは残念ながら言えません。また、合う酸を見つけられたとしても、季節要因やホルモンの状態によっても刻々と適応が変わってきますので、塗布の段階、その前後で慎重な見極めが必要になってくるかと思います。
施術や塗布後どういったもので皮膚を保護するのか、保湿を含めたスキンケアも非常に重要となります。担当医や医院窓口となるスタッフのフォローも大切です。
クリニックFの場合に限っては、敏感肌でケミカルピーリングが合わなくてレーザーを受けに来たと仰る患者さんも少なくありません。
レーザー専門医の立場からすると、ケミカルピーリングとレーザーは美容の施術といっても同じ土俵に乗せて語ることのできないものですので、「ケミカルピーリングがだめ → レーザークリニックへ」という流れはちょっと・・・いやだいぶ違うのですが・・・でもそれを患者さんに長々と説明してもきょとんとされてしまいますから割愛しておくとして・・・いずれにせよ、当院で行う主な治療はレーザーによるものとなりますので、こちらでは患者さんに御案内することはほとんどないかもしれませんね。
もちろんこれは僕自身がケミカルピーリングを否定しているわけではなく、クリニックFという医院におけるカラーとそこにおいでくださる患者さんの指向によってこうした方針になるということです。
比較的皮膚が強く、肌質に合う方が、ピーリング剤を豊富に揃えた経験豊かな医師の診断と施術において行う分には、効果を期待できる施術である、と思っています。

ボトックスは、ボツリヌストキシンを用いて30代以上の表情筋などの皺を改善するには非常に効果的です。
40代以上の首のしわや顔の皮膚の毛穴も、マイクロボトックスやフラクショナルレーザーアシストのボトックス(FLB)を利用して、平らにすることができます。感触的にも独特の質感を味わうことができますので、これがクセになる方も多いようです。
フィラーは、わかりやすく凹凸の凹の部分を埋めたり、あるいは凸が足りないと感じる部分に対しそれを求めることが出来ますので、美容整形的効果を整形手術ではない手法で求める方に効果的だと思います。
しかしながら、脂肪溶解注射もそうですが、ボトックスやヒアルロン酸といった施術は、効果をわかりやすく実感できる一方で、やはり独特の痛みと、現在のところ各メーカーによって安全性が確認されているとは言え、注入によって何らかの薬剤を皮膚に注入するという行程を御自身が正確に認識する必要があります。
そのためこれに抵抗のある方、また注射特有の痛みに耐えられない方には不向きの施術と言えます。
特にマイクロボトックスは、麻酔を利かせるとはいえ、注射数、それを耐えなければいけない時間数も多くなります。
レーザーとはまた異なる痛みですので、初めての方は先に十分御検討されてからのほうが良いかと思います。
さて、こうした事柄を踏まえて、ひとつ。
加齢によって肌質が変化することは知られていますが、頭蓋骨も成長して形が変わってゆくのをご存知でしょうか?
頭蓋骨は、15種22個の骨から構成されています。
後頭骨、前頭骨、篩骨、蝶形骨、側頭骨(2)、頭頂骨(2)
鋤骨、下鼻甲介(2)、涙骨(2)、鼻骨(2)、頬骨(2)、上顎骨(2)、口蓋骨(2)、下顎骨
人体の中では絶えず古い骨は壊され、新しい骨が作られています。骨が変化しますので、頭蓋骨自体が老化して変形することを知っておかなければなりません。
そしてどの骨も成長するのです。
米国形成外科学会誌(PlasticandReconstructiveSurgeryJounal)2011年1月号に報告された論文によると、加齢によって特にわかりやすい頭蓋骨の変化は
「顎が突出」 下顎骨が成長するため
「眼窩が拡大」 上顎骨と頬骨が成長するため
「頬骨が低くなる」 眼窩が拡大するために、相対的に頬骨が低くなる
ことにあります。
さらに、コラーゲンエラスチンファイバーも細くなりますので、顔のボリュームが減った状態になり、このゆるみが重力に引かれて垂れ下がります。
レーザーや光治療機器を利用すると、コラーゲンやエラスチンを増殖させタイトニング効果を得て、RFにより緩んだ線維束を縮めるリフティング効果を得ることができますが、より若い顔に戻すためには、変化を続ける頭蓋骨上にヒアルロン酸を乗せて元の頭蓋骨の形状に近づけることが必要になります。
実際には、すべての頭骸骨の変形に対してフィラーを入れて補てんすることは不可能に近いので、頬部や下顎の一部にフィラーを乗せ、形を整えることになりますが、ここには医師の技術が必要ですよね。