館山から帰り、Art Fair Tokyoに来ました。









藤本幸弘オフィシャルブログ
館山から帰り、Art Fair Tokyoに来ました。









ゴルフ医科研では、年に3度、北鎌倉は魯山人の登り窯を引き継いだ河村喜史先生をお呼びして、作陶体験を行っていますが、次回は6月22日(日曜日)の開催になりました。
参加費は2万円で、器は2つまで作れます。

昨今は芸術療法(Art Therapy)の分野がますます盛んになり、その中でも「粘土を扱うアートセラピー」すなわち“作陶”体験は貴重なもの。
僕もコロナ期に始めた趣味ですが、既に60以上の作品を作りました。
集中して土と向き合い、ゼロから形あるものが出来上がる過程がなんとも楽しいのですよね。


以下作陶が脳と心に与える影響を医学的にまとめてみたいと思います。
1. 作陶が脳に与える影響
まず、粘土をこねて形を創り上げる過程が脳の活性化につながる、というのは多くの研究で示唆されています。特に、
視覚的イメージを思い描きながら手先で具体化する過程
「土の感触」という触覚刺激への意識集中
“ろくろ”を回して形状を整える際の注意力や運動制御
といった要素が総合的に働くことで、前頭前野や感覚運動野を含む広範な脳領域の協調活動が促されるといいます(Art Therapy: Journal of the American Art Therapy Association, 2009; 26(2):54-61)。
さらに、脳の“創造性”に関わる部分が刺激されるため、新しいアイデアや発想力の向上にも一役買うようです。実際に作陶を行う集団と対照群を比較した実験で、定期的に粘土造形を行っていた群のほうが創造的思考を測るテストのスコアが有意に高かったとの報告もありました(The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12)。
2. ストレス軽減と精神的安定
次に心理面について。作陶は、まるで瞑想さながらに“無心”になって没頭できる時間をつくりやすい活動です。
粘土の質感やにおい、ろくろの回転音や手のひらの微妙な圧力加減に集中していると、いわゆる“マインドフル”な状態に入りやすく、不安や雑念が和らいでいくわけです(Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing, 2011; 18(2):141-147)。
これがストレス軽減や気分安定に寄与することは、さまざまな生理学的指標からも裏付けられています。
作陶体験の前後で心拍変動を測定した研究では、副交感神経の活性化を示す指標が明らかに改善し、セッション後には「なんとも言えない落ち着き」を感じると回答する被験者が多かったそうです(Art Therapy, 2009; 26(2):54-61)。
3. 幸福感や自己効力感への寄与
自分の手で作品を創り上げ、それが焼き上がって形になるというのは、何とも言えぬ達成感が伴います。
こうした“成功体験”の積み重ねは自己効力感を高め、「自分は物事を最後までやり遂げられる」という肯定的な感覚を育んでくれるわけです(Journal of Geriatric Psychiatry and Neurology, 2013; 26(3):133-139)。
加えて、陶芸教室などで仲間と一緒に作陶する場合はコミュニケーションや作品を見せ合う楽しみも加わり、社会的なつながりが深まります。
これらは総合的に「ウェルビーイング(心身の健康と幸福感)」を底上げすることにつながる、と欧米の学会でも盛んに発表されています(JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209)。
4. 長期的な脳の可塑性と認知機能への影響
「陶芸を含む創造的活動」が長期的に脳を保護し、認知症のリスク低減にも効果がある可能性は、米国メイヨー・クリニックの大規模研究でも指摘されました(JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209)。
定年後に作陶や絵画などの芸術的趣味を定期的に楽しんでいた人は、そうでない人と比べて軽度認知障害(MCI)を発症する率が有意に低かったとの結果です。
研究者らは、粘土造形のように脳と身体を総合的に使う作業が「神経ネットワークの再編成や可塑性を促進する」可能性を示唆しており、同時にコミュニティ活動として参加することで孤立を防ぎ、社会性を維持する効果も見逃せないと述べていました(Neurology, 2015; 85(16):1445-1453)。
5. 他のクリエイティブ活動との比較
絵画や音楽、ダンスなど、いずれの芸術活動も脳を活性化し、心を豊かにしてくれる点では似通っています。
ただ、陶芸の特徴は「直接手で土をこねる」という身体的体験が大きいところ。
視覚や聴覚だけではなく、触覚・力覚・リズム感など多面的な感覚を同時に刺激することで、より深いマインドフルネスと没頭感が得やすいといわれています(The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12)。
おわりに
まさに作陶は、アートの楽しさとセラピー的要素を兼ね備えた活動と言えましょう。
粘土に触れると「土のにおい」や「自然の温もり」を感じ、人間の原初的な感覚が呼び起こされるのかもしれません。
こうした創造の喜びを日常的に味わうことは、脳機能の維持・向上だけでなく、心の健康にもプラスに働きます。

参考文献(抜粋)
Farnan L. Clay as Therapy: A Comprehensive Review of Its Use in Art Therapy. Art Therapy: Journal of the American Art Therapy Association, 2009; 26(2):54-61.
Wang C. Exploring the effect of clay art therapy on older adults with mild depression. The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12.
Leckey J. The therapeutic effectiveness of creative activities on mental well-being: a systematic review. Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing, 2011; 18(2):141-147.
Geda Y.E. et al. Engaging in Cognitive Activities, Aging, and Mild Cognitive Impairment: A Population-Based Study. JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209.
Roberts R.O. et al. Association of Mentally Stimulating Activities With Cognitive Function and Risk of Mild Cognitive Impairment in Older Adults. Neurology, 2015; 85(16):1445-1453.
White S. et al. Creative Arts and Brain Plasticity in Older Adults: A Longitudinal Study. Journal of Geriatric Psychiatry and Neurology, 2013; 26(3):133-139.
昨晩はゴルフ医科学研究所にて、シラー(シラーズ)とシャルドネのブライインド当てワインandカラオケ会でした。
この企画は何度か開催してきたのですが、「大人の社交場」という素敵な名前に変わり、医師、弁護士、経営者、その他様々な分野で活躍する人達12名で盛り上がりました。

ワインのブラインドは、5本づつを選ぶ形式。
同じ種類のブドウなのですが、明らかに味が違って興味深かったです。


赤1番の瓶に入っていたシラーがあまりに美味しく口当たりが良くて、間違いなくクローズエルミタージュだろうと思って張ったら、まさかのアメリカ。あれは驚きました。
5本の組み合わせなので、一本間違うと3本の正解になってしまうんですよね。
またもや全問正解ならず。まさに奥深いワイン道。
ローマは一日にして成らず。を自ら体験する事になりました。

次回の「大人の社交場」は4月の後半に、プリミティーボandジンファンデルのブラインドをやろうと盛り上がり、解散となりました。
今週、若い経営者たちとの会食がありました。
どういう人が事業に成功するのかなあと考えてみましたが、一つにはテストステロン値の高さがあると思いました。
自分自身を思い返してみても、20代の時は常に自分に自信があり、万能感に満たされていました。たとえうまくいっていなくても、まさに自分は無敵状態。笑。今思えばこれこそ、テストステロンの高さだったんだなあと思い出します。
経営者は40歳代の厄年に気をつけろと言いますが、これはテストステロンの低下、つまり緩やかな男性更年期が起こり、意思決定のスピードが低下する事から起こると自分の体験でもわかります。
もちろん男性ばかりではなくて、女性にもテストステロンは存在します。
女性は更年期以降で万能感を持つと言われていますが、これは相対的にテストステロン値が上がるからとも考えられています。
今回は「若年期にテストステロン値が高いと性格面にどのような影響があるのか?」というテーマを考えてみたいと思います。
テストステロンというと、多くの方は筋肉質な身体や男性的な特徴を思い浮かべるでしょう。しかし近年の研究では、心理や性格といった「内面的な影響」も非常に注目されております。
具体的には若い頃のテストステロン値が高いと以下のような傾向が見られます。
○競争心や野心が強まり、他者と積極的に競い合う性格が形成されやすい。
○攻撃性や衝動性がやや高くなり、感情表現や行動が時に激しくなる傾向がある。
○リスクを積極的に取る傾向が強まり、いわゆる冒険心が旺盛になる。
○自己主張が強く、自信に満ちており、リーダーとしての役割を果たすことが多い。
こうした傾向については多くの研究が報告しており、特に競争行動やリスクテイキングに関してはエビデンスも豊富です。スポーツや投資、あるいはビジネスといった場面で「自分ならできる!」という自信から大胆な行動を取る人物が典型的でしょう。
また、社会心理学分野で興味深いのが、異性へのアピール行動との関係です。ある研究によると、若い男性が魅力的な女性と対面した際、テストステロンが顕著に上昇し、その結果、普段より大胆な言動を取ることが明らかになっています(Ronay & von Hippel, Social Psychological and Personality Science, 2010, pp.57–64)。
しかしながら、「テストステロンが高い=攻撃的」と単純化するのは危険であり、最近の研究では、むしろ適切にコントロールされたテストステロンは自己効力感や社会的地位の向上、ポジティブなモチベーションの源泉にもなり得るとされています(Eisenegger et al., Trends in Cognitive Sciences, 2011, pp.263–271)。
つまり、テストステロンを「正しく活用」できれば、人間的な魅力や信頼感をさらに高めることができるというわけです。
反対に、若いうちにテストステロンが低下する主な要因としては、次のようなケースが考えられます。
慢性的なストレスや睡眠不足
コルチゾールが増加し、テストステロンの産生が抑制されます。
(Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2010, pp. 2638-2645)
肥満(特に内臓脂肪型肥満)
脂肪組織でテストステロンがエストロゲンに変換され、テストステロン濃度が低下します。
(Obesity Reviews, 2015, pp. 1037-1053)
過度な飲酒や薬物使用
アルコールや薬物が性腺機能を抑制し、テストステロン値が著しく低下します。
(Alcohol Health & Research World, 1998, pp. 285-290)
過度な運動やカロリー制限ダイエット
極端なダイエットや長時間の有酸素運動は、視床下部-下垂体-性腺軸を抑制します。
(Sports Medicine, 2017, pp. 2439-2447)
内分泌疾患や薬剤の影響
糖尿病、甲状腺疾患、ステロイド薬の長期使用もテストステロンを低下させる要因です。
(Endocrine Reviews, 2018, pp. 220-249)
心理的要因(抑うつや不安障害)
心理的ストレスが性腺機能に影響を与え、ホルモン産生を低下させます。
(Psychoneuroendocrinology, 2012, pp. 176-182)
こうした原因により、若い男性でもテストステロンが低下し、慢性疲労感や意欲低下、筋力低下、性機能障害などを経験する可能性があります。
では、50代にテストステロン値を上げるためにはどうしたら良いか?
1)筋力トレーニング(特にスクワットやデッドリフトなど下半身の運動)
筋肉に強い負荷をかけるトレーニングはテストステロンの分泌を刺激することが証明されている。特に大きな筋群を使うスクワットやデッドリフトは有効性が高い。
Kraemerら(1990)『Journal of Applied Physiology』, Vol. 69, pp.1442-1450.
2)十分な睡眠(最低7時間)
睡眠不足はテストステロンの分泌を大幅に低下させる。毎日7~8時間の質の高い睡眠を確保することが望ましい。
Leproultら(2011)『JAMA』, Vol. 305, No. 21, pp.2173-2174.
3)食生活の改善(タンパク質・脂質を重視、亜鉛・ビタミンDを摂取)
テストステロン合成には良質なタンパク質、脂質(特にオメガ3脂肪酸)、亜鉛、ビタミンDなどが重要となる。卵、赤身肉、魚介類、ナッツ類を積極的に摂ることが推奨される。
Pilzら(2011)『Hormone and Metabolic Research』, Vol. 43, pp.223-225.(ビタミンD)
Prasad(1996)『Nutrition』, Vol. 12, No. 5, pp.344-348.(亜鉛)
4)体脂肪率を下げる(特に腹部脂肪)
体脂肪率(特に内臓脂肪)が高いと、アロマターゼ活性が上がり、テストステロンがエストロゲンに変換されるため、結果的にテストステロンが低下する。BMIを適正化(25未満)することが推奨される。
Cohenら(2013)『Asian Journal of Andrology』, Vol. 15, pp.492-496.
5)ストレス軽減とコルチゾール低下
慢性的なストレスはコルチゾールを増加させ、テストステロンを低下させるため、マインドフルネス、ヨガ、瞑想、深呼吸などでのストレスコントロールが効果的である。
Cummingら(1983)『Psychosomatic Medicine』, Vol. 45, pp.479-489.
6)医療的な介入(テストステロン補充療法:TRT)
上記の生活習慣改善でも十分に上昇しない場合には、医療機関でのテストステロン補充療法(TRT)が選択肢となる。ジェル剤、筋肉内注射、貼付薬などがあり、定期的な医師によるフォローアップを必要とする。
Snyderら(2016)『New England Journal of Medicine』, Vol. 374, No. 7, pp.611-624.
僕も自力で出来るところまでは頑張りたいとは思いますが、6番目。
一旦補充療法を始めてしまったら、やめられないんだろうなあ。あの万能感が懐かしい。笑

誕生日にもらって嬉しかったもの。
ボルドーはサンテステフのカロンセギュールです。
ちなみにハートマークのエチケットで、バレンタインデーによくプレゼントされますが、今回くれた人は男性です。笑。

そして肩に乗っているのが、Panasonicの高周波機器コリコランです。
