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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 ボルチモア編

CLEO:2011 ボルチモア⑥ ベーブルース

前回のブログでも話しましたが、ボルチモアの出身者で有名な人物に、レッドソックスとヤンキースで活躍した、米国の野球の神様といえるベーブルースがいます。

ベーブはその愛嬌ある表情やその性格から、アメリカスポーツ界初のアイコンとなりました。

ちょうど学会会場から歩いて数分のところにベーブルースの生家がありましたので、ちょっと行ってきましたよ。

こんな感じの場所です。

家の内部はベーブルース博物館になっています。

ルースが打ったすべてのホームランの記録も展示されていました。

最後は1935年に打った714号でした。

この記録は、1974年にハンクアーロンに破られるまでは大リーグ記録でしたよね。

僕が小学校の時には巨人の王貞治がこの記録をいつ破るか、いつも話題になっていたのを思い出します。

この博物館でちょっと面白いと思ったことは、ルースが40歳となるまで、ルース自身も含めて、ルースの誕生日は1894年2月7日と信じられていたのだそうです。

この博物館にボルチモアの登記所に保管されていたルースの出生証明書が展示されていたのですが、

1895年2月6日と書いていますよね。約1歳年上だと勘違いされていたのです。

ルースの時代は子供が成人する率が非常に低く、9人いたルースの兄弟のうちで成人したのはルースともう一人だけだったのだそうで、そうしたことも関連しているのでしょうね。

不思議なこともあるものですね。

ボルチモアに来たので、おすすめのところってある?

とアメリカの友人にメールを打ったのですが、

No real recommendation for Baltimore … except don’t get mugged!

If there is a baseball game, the stadium is one of the best in the country.

Have a safe trip.

というメールが返ってきたので、せっかくなので球場も観てみました。

ボルチモア・オリオールズは、アメリカMLB、アメリカンリーグ東地区所属のプロ野球チーム。本拠地はオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ。

ちゃんとベーブルースもいました。

それにしても綺麗な球場です。

 


CLEO:2011 ボルチモア⑤ 歴史とインナーハーバー

今回のCLEO:2011が開催された米国ボルチモアは、ワシントンDCより北西に30マイル離れたメリーランド州最大都市です。

メリーランド州はアメリカでも最も古い州のひとつです。この地ボルチモアはアメリカの独立戦争(1775-83年)の舞台のひとつとなりました。

ボルチモアに今も残るマックヘンリー要塞は、イギリス軍と25時間にわたる激しい消耗戦を繰り広げ、米国が守り抜いた場所なのだそうです。

戦いの後、要塞にたなびく星条旗を仰ぎ見て、フランシス・スコット・キーが「星条旗」という詩を詠みました。

この詩が1931年に現在のアメリカ国歌となるのです。

また、米国野球の神様であるジョージ・ハーマン・(ベーブ)・ルースの生誕の地でとしても知られ、現在も大リーグ野球チームのボルチモア・オリオールズを擁しています。

医科大学附属病院としては、ハーバード大学附属病院ともいえるMGH(Massachusetts General Hospital)マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルに次ぐ評価を受けるジョンホプキンス大学がある場所でもあります。

ジョン・ホプキンス大学のロバートワイス医師は、レーザー皮膚科医として非常に知名度の高い医師で、以前のブログで彼の病院を訪問したことはふれましたよね。

僕のボルチモア訪問はその時以来になります。

ボルチモアは1830年には、ペンシルバニア炭田の開発によって全米第二位の人口を持つ都市に成長しました。しかしながら、1960年代から施設の老朽化と産業構造の変化による不況に陥り、スラム街が発展、治安の悪化が進み、ボルチモアは危険な街といわれるようになってしまいます。

そこで、市は30年前より再開発計画を実施、特に学会会場のあるインナーハーバー周辺の建物を一新して、工業、貿易と共に、水族館などの多数のレジャー施設を建設しました。

このハーバー周辺の都市計画は、全米でも非常に成功例として評価されているようで、ご覧のとおり、非常に綺麗な街に見えます。

船や潜水艦を停泊させたりして、港を歩いていても、とても気分が上がります。

この都市開発が優れていたため、世界のさまざまな都市で参考にされたようですよ。

夜の街も歩いてみましたが、とてもきれいでした。

こちら夜の学会会場。

5月の気候は、夜歩きにちょうど良いですね(笑)。

危ない街だと身構えて行ったのですが、このハーバー周辺は大丈夫だったようです。

 


CLEO:2011 ボルチモア④ Plenary Sessionos

今日も四谷で朝から診療をしていますが、ブログ上では先週訪れたアメリカ・ボルチモアでの学会報告に戻りたいと思います。

しばしお付き合い下さい。

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CLEO初日の夜には、学会を代表するプレナリーセッション(総会)がありました。

このセッションで、非常に興味深く聴いたのは、MITのJames G. Fujimoto教授の講演でした。

偶然にも僕と同じ苗字ですが、残念ながら親戚ではありません(笑)。

Fujimoto博士はOptical Coherence Tomography (OCT)という技術の開発者の一人です。

フジモト博士は、1991年にマサチューセッツ工科大学で、光の干渉性(コヒーレンス)を利用して、物体内部のようすを撮像する技術を提案しました。

この技術あるいは得られた断層像のことを、「 OCT(Optical Coherence Tomography)」とよびます。

光源より放出された多くの波長を含んだ白色光が、上図のようにスプリッターによって試料に向かう光と可動ミラーに向かう2つの光に分けられます。

試料内部の色々なところで光は反射され、カプラに戻って来るのですが、このとき、ちょうど可動ミラーの位置が、反射した光と同じ場合には、互いに戻ってきた光はカプラで再び出会うことになり、ここで干渉が起こります。

しかし、距離が異なるところではね返ってきた光同士は、カプラで出会えず、干渉を起こしません。

いわば、超音波エコーを、光の性質を利用して行う技術なのです。

たとえばこの画像は網膜の中心窩ですが、中心窩のへこみはもちろんのこと、網脈血管までが見事に表出されていますよね。

Figure courtesy of W. Drexler, Medical University, Vienna, Austria, 2005

この方法は放射線などではなく、光を用いるため、非侵襲的に組織内部を調べることができます。特に眼科の分野にいちはやく取り入れられ、現在は心臓血管内科に応用されているのです。


無事にボルチモアより帰国しました

本日シカゴ経由でボルチモアで開催された工学系レーザー学会CLEO:2011より無事に帰国しました。

学会開催日に合わせて連休中、長いお休みを頂いてしまい申し訳ありませんでしたが、金曜日土曜日の予約受付中に、明日から再開予定の診療の、多くのご予約を頂いたようで、とてもありがたく思います。

6年間の医学部のカリキュラムでは、1秒もレーザーに関する講義は無かったように記憶するのですが、特にこのDecade(10年間)に、医学でも工学でもレーザー技術に大きな進歩がありました。

世界の人類の努力によって積み上げられてきたで得られた叡智ですが、現在文献や教科書で読めることは、全て「過去」のことです。

進歩が最も著しい分野であるレーザー光技術を用いた医療(Photo Medicine)を専門として選択した以上、「現在」の知識を得るためには、やはり世界の学会には常に出席しなければならないと思っています。

数々の学会参加によって得られた最新の知見を、クリニックFの患者さんに対して、日々の臨床に生かせるように、また頑張ってゆきたいと思います。

明日から診療を再開いたしますので、またよろしくお願いいたします。

学会開催期間中のブログもまたこの新国際学会周遊記で上げてゆくようにしますね。


CLEO:2011ボルチモア③ 僕の発表

CLEO:2011での僕の発表は、サンプル空気中の窒素(NO2)濃度を532nmのレーザー光で測定するというもの。

窒素は生体内で、血管の拡張などにも関わっており、生物代謝学的には非常に注目される元素なのですが、この装置を利用すると、比較的安価に、PPB単位(PPMの3桁下、パーツ・パー・ビリオン、parts per billion、10億分の1)での測定が可能となるのです。

この研究は、現在お世話になっている総合理工研究室のメインテーマでもあり、今回は、工学博士号取得のために実績を作らせていただいた。という感じでした。

僕は医学系レーザー関連では、過去64回の国際学会招待講演及び発表をしてきましたが、工学系レーザー学会ではこれが初めて。

当然のことながら質問の内容も、質問に使用される専門用語も全く違い、いつもなら、もう少し説明出来るのにと、ちょっと悔しい思いをしました。

今回のCLEOの参加者は4000人あまり。世界のレーザー研究者が、かなりの比率で集まっていることになります。工学系レーザー学会の高いレベルの発表を聞いていると、医療系のレーザーの構造が簡単に思えてくるから不思議です。残念ですが、3世代ぐらい遅れている感じですね。

昨年10月から社会人枠で工学部博士課程に通い始めて早8ヶ月。まだまだヒヨッコの分際ですが、夢は大きく、残り大学院期間でレーザー業界にインパクトのある研究成果を出せたらとおもいます。

 


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