オペラ・ガルニエは1875年にナポレオン三世によるパリの大規模都市改造計画によって生まれました。設計コンクールで選ばれた36歳のシャルル・ガルニエは多彩な表現を取り入れかつ、皇帝の好みを取り入れた形で完成されました。
地下鉄のOPERA駅を上ると、目の前に入ってくる光景に圧倒されます。
何よりも素晴らしいのは、1964年にシャガールが手がけたこの天井画です。
僕はこの天井画がとても好きで、医学博士号をとった記念に、この絵の500枚限定のリトグラフを買ったのです。
この絵の挿絵を一つ一つ観ると、チャイコフスキーやビゼー、ベートーベンなどのオペラやバレエの情景が一つ一つ丁寧に描いてあるのです。
客席の作りも豪華ですよね。
中央にある巨大なシャンデリアは、事故で落ちたことがあります。
また、このオペラ座の地下には大きな水槽があり、舞台裏は迷路のように複雑な構造なのだそうです。
これらがミュージカルの「オペラ座の怪人」の物語を生んだといえるのです。