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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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EADV 2008 in Paris

学会会場はすごい人でごった返しています。

受付に聞きましたが、今年の参加者はドクターだけで7000人。コメディカルのスタッフや、レーザー業者の方々を含めると二万人以上の人がパリに滞在するわけです。

そんな中イスラエル・シネロン社のブースを見つけました。

シネロン社といえば、オーロラ、ポラリス、リファーム、ギャラクシー、マトリックスIR、e-MAX、e-light、べラシェイプなど。数えきれない名器を世に登場させた会社です。

僕が手に持っているこの新しいRFシステムをヨーロッパで発表したようでその話題でもちきりでした。

偶然会ったシネロンの面々ですが、左が、昨年クリニックFにも訪れてくれたシネロン社のCEOのDoron Gerstel。隣が僕。

そして僕の右が、フォトフェイシャルの開発者であるシモン・エックハウス博士。最後が先月クリニックFにやってきたセールスディレクターのJacob Sharir。

偶然にもシネロン社、ビックネームがそろいました。

この日の夜にはディナーパーティーがあるそうで、そのお誘いを受けましたよ。

遠くに見えるのは米国キュテラですね。

副社長のボブシャインにも会いました。先日のシンガポールの招待講演のお礼を言われましたよ。今年はフラクショナルパールを大々的にPRしてゆきたいと話していました。

そして海外でよく会うLUTRONICの面々です。

僕の左はイタリアの、そして右はフランスのディストリビューターです。右はじは僕のブログにも何度も登場しているヘイアン社長ですね。

韓国でIPOを果たし、米国での子会社が急成長していると報告してくれました。

イタリアのディストリビュータには、肝斑治療のフジモトプロトコールについて詳しく聞かれました。

イタリアでも現在肝斑に悩む患者さんが多く、治療方法が模索されているらしく、2005年の米国レーザー学会で発表した僕のプロトコールで肝斑治療をしている人も多いということでした。


パリの自由の女神像

アメリカの自由の女神像は、アメリカ独立戦争の際にフランスから送られたものです。

実はパリにも二つ、自由の女神像があるのをご存じですか?

ひとつはセーヌ川のほとりにあります。もう一つはリュクサンブール公園にあるのです。

こちらはセーヌ川のほとりのもの。

数日前に訪れたNYの女神像よりは小さいのですが、下にいる人と比べるとお台場のものよりは大きいのがわかります。

写真は「白鳥の小径」という名のセーヌ川の真ん中に作られた散歩道なのです。

秋晴れの中、セーヌ川を下る船を両手に観ながら、自由の女神像からエッフェル塔を目指して歩くことができるのです。

すぐ後ろにはエッフェル塔が見えます。

この道は本当に気持ちがいいので、おすすめです。


パリ在住のクリニックFの患者さんとランチ

実は今回、パリに行くことをブログで報告したところ、パリ在住のクリニックFの患者さんが、クリニックFで開発、販売している外用剤である、「APPS+Eローション」と「アキエスジェル」が、前回来日した時購入した分がなくなってしまったので、持ってきてもらえないかと依頼があったのです。

パリでお電話したところ、この日、ちょうどコングレスの会場の近くまでいらしていただけることになったので、待ち合わせをし、渡しました。

せっかくなのでパリらしくランチをしましょうということになりました。

連れて行っていただいたお店が、コングレスの角にある、このお店です。

僕は事前のメールで、おいしい牡蠣のお店がありましたらご紹介ください、とお願いしていたのですが、このお店の名物は何といっても牡蠣なのだそうです。

彼女がフランス語のメニューを持って、流暢なフランス語で料理の注文をしてくれています。フランス語と縁のなかった僕には、まったくちんぷんかんぷん。

しかし、運ばれてきた牡蠣のクリーミーなこと。こんなにとろけるような牡蠣は久しぶりにいただきました。

僕はこのランチで初めてお聞きしたのですが、実はこの患者さん、パリにはすでに在住7年なのだそうです。日本の料理学校の生徒さんの留学の際に、フランス側のコーディネーターとして働いている方だったのです。

先ほどの牡蠣も、クリーミーなタイプの牡蠣を持ってきてくれるように注文してくれたのだそうです。どうりで料理用語に詳しいわけですね。

クリニックFの患者さんには、海外在住の方も多くいらっしゃるのですが、海外の学会に行った時に、クリニック以外でこうしてお会いできるのはとても楽しいことで、今回もとても良い経験になりました。

Eさん。どうもありがとうございました。


パリの街並み

パリを歩いていると、本当に絵になるビューが多いのです。

これはオペラ座の方角からルーブル美術館に向かって歩くときのガラスのピラミッドを望む写真です。

前を歩くカップルが手をつないでいてくれたらもっといい写真になったのに…。


ヨーロッパ皮膚科学会での僕の発表

今回のホテルはパリの13番地という会場とは遠いホテルでした。

地下鉄で会場まで通うことにしたのですが、その途中途中にある駅が、ルーブルだったり、オペラ座だったり、凱旋門だったりと、魅力的で、途中下車したくなってしまうのです。

その誘惑に打ち勝つのが至難の業でしたね(笑)。

学会会場のポルト・マイヨーの地下鉄の駅を地上に上がると、コンベンションセンターが見えるのですが、

その道すがら、こんなシールが路面に貼ってあるのです。

この足跡をたどっていけば、学会会場に着くというわけです。

細かいところがおしゃれですよね。

今回の発表はポスターセッションでしたので、まずポスターをはりました。

この発表はクリニックFと東京女子医大と、慶応大学薬学部との共同研究で、レーザートリートメント前後のフラーレン(抗酸化剤)使用の研究でした。

題目は

「Possibility of Fullerene Application in Laser Treatment」

です。

レーザーを皮膚に照射すると、フリーラジカルが発生してCOX2という酵素のメッセンジャーRNAが増加するのですが、抗酸化剤のフラーレンを使用すると、その出現が抑えられるのです。

活性酸素の出現は、レーザー照射後の色素沈着症と深くかかわっている可能性があるので、施術後の色素沈着症を抑える効果が示唆されます。

現在、次の学会のために、実際の皮膚を使っての研究を始めたところなのです。

こうした地道な研究が、将来的に患者さんの役に立てばよいと思いますよ。


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